スナメリ目撃情報

 

 瀬戸エコ協では、海運業者、漁業協同組合、市民の皆様等のご協力を得ながら、2008年からスナメリ目撃情報のデータを収集・解析・発信しています。将来的にはこのデータを活かした「スナメリ・ネットワーク」を構築することで、瀬戸内海の環境変動を生態系の視点で評価し、エコツーリズムの推進に寄与することを目指しています。

 

また、防予諸島へのエコツアーでは、「スナメリ・ウォッチング」も実施しています。

 

 

 



月 報

スナメリ目撃情報に関する月報は以下のアイコン、または上部のタブからご覧ください。


スナメリとは

 スナメリは、クジラ目ネズミイルカ科スナメリ属の小型のイルカで、漢字では「砂滑」と書きます。英語の名称は Finless porpoise (背びれのないイルカ)です。

 

 日本における第1の生息地は瀬戸内海から紀伊水道といわれており、瀬戸内海ではほぼ周年で観察されますが、9月~12月に繁殖期を迎えるため、この頃に瀬戸内海で見かけられることが多いようです。

 

 スナメリの生息域は岸から2km以内といわれ、岸から6km離れると密度は10分の1に低下しています。河川にも進入することがあり、沿岸性の強い鯨類といわれています。

 

 瀬戸内海における群れの大きさは1~13頭程度と言われていますが、その組成や大きさは季節によって変わります。群れの50%近くが単独個体であり、社会性の未発達なことを反映しています。遊泳は緩やかで、船を避けたり、船首の下に潜水したりします。また、魚、エビ、イカ、タコ等多くの種類を餌としています。

 

 戦後一時期には、油の採取のために捕獲が行われていたようですが、現在は定置網やトロール等での混獲を除き、水産資源保護法により捕獲は禁止されています。また、広島県阿波島の南端から半径1.5kmの範囲では、1930年に国の天然記念物に指定され保護されているほか、「ワシントン条約」の付表Iに記載され、研究用以外の輸出入は禁止される等、保護が進んでいます。しかしながら、1970年代に瀬戸内海には約5,000頭が来遊すると推定されて以来、資源量は把握されていません。

 

 高度経済成長期後の埋立てや海上交通の発達等、社会的開発や公害の増加に起因する環境の悪化は、スナメリのような希少生物にも大きな影響を与えています。今日、スナメリのような希少生物を始め、多様な生物がバランスよく生活できる生態系の保全が必要とされています。

 

                                 【参 考】

                                 1) 粕谷俊雄:スナメリ.日本の希少な野生水生生物に関する基礎資料,水産庁,東京,626-634(1994)

                                 2) 大隅清治:スナメリ.日本の希少な野生水生生物に関する基礎資料,水産庁,東京,264-265(1998)

 (環境省ホームページ https://www.env.go.jp/water/heisa/heisa_net/setouchiNet/seto/setonaikai/clm4.html

 

 

 

 

スナメリの特徴

スナメリと海の生物とのつながり

 

スナメリはどんなことができるの