2018年(平成30年)ブログ

2018/09/08

宮島エコツアー!!~これからの社会に向けた環境学習のあり方と可能性~

 

2018年9月8日(土)に環境教育の実践者やその支援者等を対象とした、遊覧船による宮島一周エコツアーを行って来ました。参加者は、15名(関係者除く)で、年齢層は20代から70代です。主催は広島県、運営はNPO法人ひろしまNPOセンターで、当協議会は講師としての立場でした。
当日は、あいにくの雨でしたが、エコツアーを開始して、暫くすると雨もほとんど止みました。これは、宮島の神様が我々の活動を応援して頂いたのかなあと感じさせるような天候でした。
今回の遊覧船は、一面ガラス張りの船で雨も凌げ、開放的な非常に良い船でした。エコツアーを開始し、宮島の七浦巡りを開始すると、普段見られない海からの景観や神社を参加者は非常に関心を持ち、講師の話を聞きながら、写真撮影を行っておられました。

 

 

本日一番目の上陸場所である腰細浦では、腰細浦に打ち上げられている漂着ごみなど(特に、カキ養殖関係)を見て頂き、漂着ごみ問題について感じて頂きました。先月の豪雨災害や台風の影響なのか、今まで以上にゴミが多かったです。
その後、海岸線を歩きながら、宮島の植物や海岸生物など観察してもらいましたが、非常に様々なことに興味を持たれ、前方に行く方と後方の方との差が大きく開く状況が散見されました。
スタッフとして、後方の方に「少し急いで下さい!!」と声掛けしても、参加者の集中力は高く、なかなか移動をして頂けません。また、様々な知識もお持ちで、参加者同士で非常に会話が盛り上がっておりました。

 

 

腰細浦の最終地点付近で、海岸生物の観察の時間を確保しました。参加者には、パウチ加工した海岸生物写真入り資料をお渡し、その資料をもとに、海岸生物を見つけていただきました。はじめはどこにいるのか分からない状態でしたので、生物の特徴をお伝えし、どの辺にいるか伝えると、自身で再度探し始めまられました。また、「この生物は食べられるの?」など、今までに無い反応も頂きました。海岸生物の種、生息している場所などいろいろ学んで頂けたかと思います。最後に雨が止んでいるうちに、記念撮影!!


 

 

腰細浦を後にして、青海苔浦に移動しました。青海苔浦では、昼食、座学、トレッキングを行いました。昼食時では、参加者同士での各自の体験に基づいた情報交換を活発に行っていただきました。座学では、エコツーリズム概論やエコツーリズムを運用するための課題や方法論などについて40分程度講義を行いました。その後、青海苔浜にトレッキングに行きました。その間、私は、皆さんの荷物が鹿に荒らされないようにお留守番をしました。
青海苔浦を後にして、七浦巡りを行いながら、宮島ビジターバースに帰港しました。運よく、宮島ビジターバースに到着する頃になって、雨も再度降ってきた状態です。

今回の宮島のエコツアーを通じて、感じたことは、①環境教育の実践者やその支援者は、様々なことに関心があり、また、知識も有しているため、参加者同士のコミュニケーションが非常に活発であること、②様々なイベントで一度は一緒に活動されている方々が多いこと、③安全とルールが徹底されていれば、関心が高いため、余裕のある時間確保と場所の提供を行えば独自にエコツアーが行われることです。
スタッフも一緒になって楽しめる宮島エコツアーであったと感じております。      

                                                        富田 智


2018/08/26

第5回宗像国際環100人会議に参加しました

 

この会議は、海をメインテーマとして世界の各分野で活躍するリーダーや学識経験者たちが集まり、地球環境問題について解決策を協議するフォーラムで、今年のテーマは「水と命の循環 ~自然への感謝と畏怖」でした。
 頻発する豪雨と地球温暖化、脱プラスチック社会への取組などが紹介されるほか、会議の構成企業さんのSDGS(持続可能な開発目標)への取組が紹介されました。各企業の取組みはそれぞれに企業の製品や事業特性を生かした取組みで興味深いものばかりでした。われらの団体もどのようにして社会貢献できるか、考えていきたいと思います。

基調講演は、「基調提言 持続可能な社会に向けて」として、3万年の間持続してきた集落の話を聞く事ができました。「経済性」「合理性」「効率性」を優先させてきたものの、ほかの尺度が必要で、新たな価値を見出す時代ではないかとの提言が心に残りました。
 今回は第5回目だそうですが、フィールドワークとして竹漁礁の組み立て設置、海岸の漂着ゴミの清掃も恒例となっているようです。残念ながら、こちらは時間の都合で参加できませんでした。


100人会議が開催される周辺の「鐘崎漁港」や「道の駅宗像」に寄らせてもらいました。
 鐘崎漁港は、私が今まで見てきたなかでも大きな漁港で、漁港周辺でも若い漁師の方も見かけて活気があると感じました。漁協の施設でアナゴを捌いている所も見学させてもらいました。そこに貼ってあった漁師めし1コインのランチが気になって探したのですが、見当たらずとても残念でした。


道の駅宗像は海産物や農産物が豊富に取り揃えられているとのことで、九州圏でも評判の道の駅の様です。一見は、普通の道の駅と思ったのですが、色々と工夫されていて、元気な道の駅の演出がすばらしいと感じました。最近は農作物でも生産者の名前が記載されていることがありますが、こちらは、水揚げされた船名でしょうか、船の名前の区画がありその前に商品が並べられています。また、とある時間になると一斉に商品が並べられるタイムセールのようなものも開催されていました。私が一番いいなあと感じたのは、「my道」という季刊誌です。農家や漁師の笑顔が表紙となっており、生産している状況などが紹介されています。拘りの商品を消費者に紹介できる生産者、その商品を揃える事が出来る道の駅、また、その商品を安心して購入できる消費者、とてもありがたい関係ですね。みんながハッピーな関係であり、これも持続可能といえるのでは・・。と感じました。

 

                                                        峯 浩二

 

 


2018/01/27

第7回エコツーリズムフォーラム2018

海外の旅行者の観光価値に対応した瀬戸内海エコツーリズムの創生

~海外の旅行者(インバウンド)を満足させる日本の観光のあり方について~

 

 1月27日(土)、「第7回エコツーリズムフォーラム2018 ~海外の旅行者(インバウンド)を満足させる日本の観光のあり方について~」を広島平和公園にある国際会議場 にて開催し、約90名の方々にご参加いただきました。

 


 

 今回のフォーラム開催趣旨は、以下の通りです。

 

**趣 旨********************************************************

 日本国内は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを前にして訪日海外旅行者(インバウンド)を迎える観光政策が活発化しています。

 すでに、中国地域でも多くのインバウンドが増加しつつある中、果たして彼らを満足する観光のスタイルや価値観が充分に得られているのか疑問です。瀬戸内海の豊かな自然や歴史、文化を紹介し、受け入れる地域体制やツアープログラムの在り方、そしてインタープリターの教育など多くの課題が存在しています。

 インバウンドが期待することと、受け入れる側のコンテンツにはまだ大きな隔たりがあり、期待するその価値に応えることが出来ていないと感じられます。

 そこで、「第7回エコツーリズムフォーラム2018」では、多くの国から来日するインバウンドが期待する旅の論理と価値と、受け入れる地域側の実態と論理を議論し、瀬戸内海の継続的な観光のあり方について考えていきます。また、インバウンドの期待する価値観とコンテンツやビジネス化の可能性について検討することで、エコツーリズムを推進していきます。

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 基調講演では、日本政府観光局(JNTO)インバウンド戦略部地域プロモーション連携室室長 広瀬正彦様にご登壇いただき、『訪日インバウンドの現状と誘致戦略』についてお話しいただきました。 

続いて、当協議会の上嶋英機会長が、平成29年度の瀬戸内ツーリズム推進協議会の活動報告を行いました。

 


 

第2部のパネルディスカッションでは、「海外の旅行者の観光価値に対応した瀬戸内海エコツーリズムの創生」をテーマとし、総合討論を行いました。

 

 パネリストとして、アジアにおけるエコツーリズムの国際標準化にご尽力され、インバウンド向けのエコツアーを全国各地で展開される等、国内外でご活躍されておらるアジアエコツーリズムネットワーク会長の高山傑様、「瀬戸内しまのわ2014」の事務局長を務められる等、広島県における観光振興とブランド化の推進に従事しておられる広島県商工労働局ブランド推進部長の岡村清様、通訳案内士として、中国・四国・九州地方を中心に活躍しておられ、瀬戸内地域から多くの方々がハワイに移住した日系アメリカ人の歴史をライフワークとして研究されておられるひろしま通訳・ガイド協会理事の畝崎雅子様、学生時代から国内外でボランティア活動に参加され、広島の海や山でのエコツアーを通じて、日本の良さをインバウンドの方々に伝える場づくりに奮闘されておられる広島ゲストハウス縁(えん)の為政伸彦様、第1部でご講演いただいた広瀬様の5名の方々にご登壇いただきました。そして、今回、コメンテーターとして、多数の広島県の観光推進や環境施策の委員会に参画され、地域における様々な課題解決として、「コミュニティ政策」や「観光施策」の貢献について研究されておられる比治山大学現代文化学部マスコミュニケーション学科教授の山田知子様にもパネルディスカッションにご参加いただき、上嶋会長のコーディネートで活発な議論が展開されました。

 

 会場の参加者からも、「外国人と日本人の求めているエコツアーの相違、定義の違い」や「オーバーツーリズムの具体的な対策はあるのか?」など、これから向き合っていかなければならないご意見やご指摘をいただきました。

 


 

 フォーラム終了後は交流会を開催し、話し足りなかったことや更に深掘りした意見交換ができ、今後の活動に大いに参考となる有意義な時間を過ごさせていただきました。

 

 最後に、お忙しい中、会場に足をお運び頂いた参加者及びご登壇の皆様、本フォーラムを開催するにあたって様々なご支援を頂きました関係者の皆様には、この場をお借りしまして改めてお礼申し上げます。

 

 今後とも、当協議会の活動にご理解・ご協力の程、お願い申し上げます。

 

記:藤元彰士