2018年(平成30年)ブログ

2018/12/30

第8回エコツーリズムフォーラム2019を開催します

 

 

 第8回エコツーリズムフォーラム2019を以下の日程、内容で開催致します。

 

  日    時:平成31年1月26日(土曜日)

           13:00~17:00(開場:12:30)

  場    所:広島国際会議場 大会議室(コスモス)

  定    員:100名程度(先着順)

  参加費:無料(資料代1,000円/希望者のみ)      

  テーマ:「瀬戸内海島嶼部の活性化に向けたエコツーリズムの戦略と役割」


 

 コンセプト:瀬戸内海では平成27年10月2日に瀬戸内法が改正され、「豊かな瀬戸内海」を目指して生態系の保全と、美しい景観の保全に向けた取り組みを行う事が定められ、自然景観と文化的景観の保全のため「エコツーリズムの推進」が明記されました。

一方、瀬戸内海の島嶼部は限界を超えた「超過疎化」に陥り、無人島化が進んでいます。このため、歴史や伝統文化が消滅し、自然環境の管理も不可能となっています。

そこで、「第8回エコツーリズムフォーラム2019」では、瀬戸内海の自然景観や文化的景観を支えている環境資源を守りつつ活用するため、人材投入と新観光産業により島嶼部の地域活性化を促進して無人島化を防ぎ、「豊かな瀬戸内海」に向けた取り組みが可能となるように、エコツーリズムの戦略と役割について考えていきたいと思います。

 

     ・・・・・プログラム・・・・・

 

★開会挨拶(趣旨説明)

★来賓挨拶 牛場雅己 環境省中国四国地方環境事務所 所長

★第1部  基調講演および活動報告

 基調講演:島の漁村の活性化

      中泉昌光 国立大学法人 東京海洋大学 先端科学技術研究センター 漁業地域再生プロジェクト特任教授

 活動報告 上嶋英機  瀬戸内ツーリズム推進協議会 会長

 

★第2部 パネルディスカッション

テーマ:「瀬戸内海島嶼部の活性化に向けたエコツーリズムの戦略と役割」

キーワード:エコツーリズム、島の無人島化、漁港のなりわい、人材育成、広域連携

◎コーディネーター

 上嶋英機  瀬戸内ツーリズム推進協議会 会長

〇コメンテーター

 中泉昌光 国立大学法人 東京海洋大学 特任教授

○パネリスト

 前田敏幸 NPO法人おぢかアイランドツーリズム協会 理事長

 常冨   豊 環境省 中国四国地方環境事務所 統括自然保護企画官

 豊田   歩 忽那諸島 地域ガイド

 井本喜久 株式会社 The CAMPus BASE 代表

   

★閉会挨拶  森永 智絵 広島県環境県民局 局長 

 

 

 会場の都合で、定員は100名となっております。

 

定員になり次第締め切らせて頂きますので、お早めにお申し込みください!

 

                                       記:藤元彰士

ダウンロード
第8回エコツーリズムフォーラム2019チラシ_190107.pdf
PDFファイル 754.1 KB


2018/12/15

大崎上島をめぐる体験型試行エコツアー ~大崎上島の歴史と味覚を堪能する~

 

12月15日に大崎上島をめぐるエコツアーを実施しました。少し肌寒くはありましたが、晴れており、エコツアーとして良好な天候条件でした。

 

バスに乗り込み、大崎上島1周のツアーに出発しました。要所で降車し見学、バスの中では地元ガイド(ホテル清風館の角南さん、(一社)Zegonの谷川さん)による島の解説が行われました。小さな祠のことから、地質、地域に伝わる伝説・歴史や造船所、かつて塩田であった車海老の養殖場のことなど解説頂き、参加者の方々は時間を忘れる程聞き入っておられました。

 


 

最初に降車したのは木江ふれあい郷土資料館です。船の形をした建物が特徴で、大崎上島の船の歴史、瀬戸内の魅力を発信し続ける村上写真展を見学しました。船の模型や船作りの道具など普段見慣れないものの解説を聞きながら展示物を見学し、参加者も興味津津で質問をしながら進んで行かれました。


 

木江ふれあい郷土資料館を後にし、明石地区、大串地区、長島地区とバスで回り、昼食の時間が近づいて来ました。昼食前に大崎内浦漁業協同組合の中村組合長から大崎上島の漁業のお話を伺いました。参加者の方々には、これまでは普通に食べることが出来ていたアサリが今後は食べることが難しくなること、魚の価値が変化し、鯛等は市場に持っていっても値段がつかないなど、大崎上島の漁業の課題や現状、そしてこれからどうして行くべきかなど、組合長のお話から現在の瀬戸内海の課題について感じ取って頂けたかと思います。

そして、待ちに待った昼食!料理は、大崎内浦漁業協同組合の手料理です。鯛めし、地元で捕れた魚で作った刺し身、フライ、サラダ、アカモク(海藻)のスープ、手作りパンケーキとどれも美味。中村組合長の話を聞いた後なので、感慨深く地元の自然の恵みを頂くことができました。


 

あまりに美味しい昼食で、時間が迫ってきても味わって食べ続けていましたが、次のアクティビティの兼ね合いもあり、少し急ぎ気味で昼食を食べ終え、白水港に向かいました。船には間に合い、スナメリウォッチングのアクティビティが始まりました。船員の方の話では12月に入って既に3回目撃情報があるとのことで、期待を膨らませ、海に目を凝らしていました。が、今回は残念な結果となりました。

船に揺られて暫くして、鉛の生産量日本一を誇る精錬所が存在する大崎上島の産業島が見えてきました。一般の人は降りることは出来ませんが、船の上から見える景色だけでも圧倒的な存在感でした。


 

帰港しバスに揺られて海と島の歴史資料館_大望月邸に向かいました。約150年前に建てられたものを資料館として使用しており、展示されているものに加え建物自体に興味を持たれる方もいらっしゃいました。島の伝統文化に関する資料が多く展示されており、皆さんそれぞれ関心のあるものをじっくりご覧になられていました。ここではスナメリも登場。こちらの模型は、宮島水族館で飼育されているスナメリのハナコと同じ形で作られているそうです。宮島水族館を訪れてこちらを見られた方は「これハナコじゃないですか?」と気づかれるそうです。



 ツアー最後に向かったのは中原農園でのみかん狩りです。農園内には数種類のみかんが栽培されており、「これは〇〇じゃないですか?」「おそらく〇〇ですよ。」とみかんの種類を確認しながら頂きました。農園の方のお話では、「今年はみかんの数は少なかったですが、天候が良かったため、いいみかんが出来た。」とのことです。非常に甘くてみずみずしい美味しいみかんでした。

 


 

最後に白水港に到着し、今回のツアーの総括を行って終了しました。1日かけて大崎上島を1周するということで、非常に密度の濃いツアーとなりました。バスの中で解説して頂いた場所をじっくり見るため、もう一度足を運んでみたいと思っています。

 

 

                                  記:田村博光

 

 



2018/12/12

第2回  エコ塾を開催しました

 

2018年12月12日、学校法人ひらた学園IWAD環境福祉リハビリ専門学校において、第2回エコ塾を開催しました。

 

講師には、当協議会の上嶋英機理事長と、山口県東部海域にエコツーリズムを推進する会 の藤本正明会長(その他肩書:環境省委嘱 自然公園指導員、NPO法人 自然と釣りのネットワーク 理事、NPO法人 周防大島海業(うみぎょう)研究会)をお迎えし、エコツーリズムの現況と、これからのインバウンドの対応についてお話しいただきました。

 

講演の概要は以下の通りです。

 

講師:上嶋英機((一社)瀬戸内海エコツーリズム協議会理事長)

内容:「エコツーリズム概論」

 

“エコツーリズム”の基本的な理解を深めてもらうために、本場イギリスのナショナルトラストの事例やフランスで実際に体験したお話を織り交ぜながら受講者へ説明をいただきました。また、現在の瀬戸内海島嶼部の現状や協議会の活動を伝え、エコツーリズムが地域活性化に貢献することを認識していただきました。

受講者からは、「瀬戸内海の現状を知ることができ良かった」、「瀬戸内海の観光課題、欧州の環境保全事例などが興味深かった」などコメントをいただきました。

 


 

講師:藤本正明(山口県東部海域にエコツーリズムを推進する会会長)

内容:「周防大島及び周辺島々におけるエコツアーとインバウンドについて」

 

藤本先生の活動フィールドである、周防大島及び大水瀬島、小水瀬島、平郡島などの島嶼部でのエコツーリズムの活動やニホンアワサンゴの保護活動について説明いただきました。また、インタープリターとしての技術習得方法についてなど、インタープリターとしての心構えなども説明いただきました。

受講者からは、「周防大島での取り組みについて詳しく知ることができた」、「自分自身でもエコツアーの企画を行ってみたい」などコメントをいただきました。

 


 

次回は2019年1月16日(水曜日)

   講師:上嶋英機((一社)瀬戸内海エコツーリズム協議会理事長)

   内容:「エコツーリズム概論」

   講師:畝崎雅子((一社)ひろしま通訳・ガイド協会理事)

   内容:「瀬戸内海のインバウンドの受入れについて」

 

まだ若干の余裕がありますので、ご興味がある方は是非ご参加下さい。

 

                                                                                                                                                                                                                               記:藤元彰士

 


2018/11/21

第1回  エコ塾を開催しました

 

2018年11月21日、学校法人ひらた学園IWAD環境福祉リハビリ専門学校において、第1回エコ塾を開催しました。

 

講師には、当協議会の上嶋英機理事長と、一般社団法人Zegonの谷川正芳代表理事をお迎えし、エコツーリズムの現況について、インバウンドの視点からお話しいただきました。

講演の概要は以下の通りです。

 

  講師:上嶋英機((一社)瀬戸内海エコツーリズム協議会理事長)

  内容:「エコツーリズム概論」

 

 エコツーリズムとは何か? それは大量消費型のマスツーリズムとは異なり、地域の個性をいかした個人志向の観光である。エコツーリズムには、グリーンツーリズム(農業体験)、ブルーツーリズム(漁業体験)、フォレストツーリズム(森林体験)、ジオツーリズム(ジオパークでの体験)等、様々なものがあるが、いずれも「自然環境や歴史文化を体験し、学ぶとともに、地域の自然環境や歴史文化の保全に責任を持つ観光」であるという点で共通している。エコツーリズムは新たな地域の観光振興を目指す「環境観光」であり、瀬戸内海エリアでも、島嶼部の個性的な観光の発信として、エコツアーが実施されている。

 一般に、エコツーリズムが最初に提唱されたのは、1982年(IUCNによる)といわれており、その理念は、1895年に創立されたイギリスのナショナルトラストにも見ることができる。ナショナルトラストでは、「気候変動によって100年後の海岸線はどれだけ浸食されているか」を知るためのイベントなど、年間を通して環境変化を身近に感じるための様々な活動が行われている。

 またフランスにおいては、沿岸保全整備機構(CdL)が、沿岸域の自然と歴史文化を価値のある「風景」として将来に残すための活動を実施している。信仰の聖地として1000年以上の歴史がある世界遺産モン・サン=ミッシェルでは、引き潮時にウォーキングツアーが行われており、砂や泥の感触を楽しみながら修道院までの3kmの道のりを歩くことができる。フランスでは島嶼活性化プロジェクト(ISLAプロジェクト)も実施されており、ブルターニュ地方のケメネーズ島にはCdLの応募コンクールで選ばれた4人家族(夫婦と2人の小さな子供たち)が移住し、資源循環型の農業を営んでいる。ここでは、有機農法によるじゃがいもや羊肉を販売し、農業体験を提供する宿泊ビジネスが展開される等、エコツーリズムが「なりわい」として成立しており、我が国においても大いに参考になる事例といえるだろう。

 こうしたエコツアーを実施していくには、エコツアー構築のための資源調査と活用、エコツアー・プログラムの開発、人材育成、エコツーリズムのなりわい化が不可欠である。モン・サン=ミシェルのウォーキングツアーひとつとっても、潮の満ち引きや、そこに生息する生物、島の歴史等を知っているガイドがいなくては成り立たない。またそうした高い知見を必要とするガイド業務に適正な支払いがなされ、なりわいになることで、エコツーリズムが地域活性化に貢献するものとなるのである。こうしたガイドは、いわば「解説者」と言える。彼らは、定番化された説明を繰り返すガイドではない。確固たるパーソナリティがあり、その場に応じて様々な知識を交えた解説ができる人材なのである。

 現在、中国地方を訪れる外国人観光客は43万人以上にのぼり、その7割近くがエコツアーに関心を抱いているという。したがって、エコツアーのポテンシャルは非常に高いといえるだろう。今後、インバウンド・ツーリズムの促進のためには、国毎の関心事を知りエコツアーのプログラムに活かし、SNS等を活用した情報発信を行うことによって、「呼ぶ側」と「来る側」のミスマッチを解消していくことが求められるだろう。

 


 

----------------------------------------------ーーーーーーーーーーーーーーー

 

  講師:谷川正芳((一社)Zegon 代表理事)
  内容: 「大崎上島におけるエコツアーとインバウンドについて」

 

 インバウンド・ツーリズムを促進していくには、何をするべきか? そのためには、エコツアーの資源となる地域の魅力をしっかりと理解し、その知識や感動を誰かに繋いでいくことが大事だと考えている。この考え方に基づき、Zegonでは、大崎上島(おおさきかみじま)周辺海域において、小学生を対象とした親子教室、スナメリ調査、環境教育を実施している。

 ゼゴンドウとは、スナメリを指す言葉であり、竹原周辺で使われていた。しかし今ではゼゴンドウという言葉を使う人はほとんどいなくなってしまった。この言葉、そして言葉の背景にある伝統を継承していきたいという願いを込め、私たちの団体の名前「Zegon」としている。

 スナメリを見る、ということは様々なことにつながっていく。まず、スナメリは簡単に見ることができない。私たちのエコツアーでも、12回行って2回しか見ることができなかった。スナメリを見ることができても、数を数えることすら非常に難しいのである。スナメリの泳ぎ方、姿の見え方、そういったことをじっくり観察することによって、はじめて何頭いるかを知ることができる。また、スナメリは天然記念物であるため、GPSをつけることができない等の制約もあり、その生態にはまだまだわからないことが多い。しかしそれだけに、スナメリを見た時の感動はとても大きい。スナメリとその自然環境に感動した子供たちは、スナメリ保全のための非常にかわいらしいしおりやパンフレットを作ってくれた(これらは私の宝物でもある)。さらに、スナメリだけでなく、スナメリの生息する自然環境にも関心を持った子供たちは、「アマモを育てたい」と思うようになってくれた。アマモは小魚の住処であり、魚のゆりかごである。メバルはアマモの「林」の中で育つ。そして、小魚や魚のいるとことでスナメリは育つ。こうした「つながり」を知ること、スナメリが住みたくなるような場所がどんなところなのかを思うことで、スナメリだけでなく、地域の自然環境への関心が高まり、愛情が深まる。スナメリを見た喜びがこうした活動につながったわけだが、この感動が彼らの心の中にずっと残り、彼らが大人になったとき、また次の世代の子供たちにバトンを渡してほしいと思う。

 

 スナメリとその生息環境を守るには、地元の人々の役割が非常に大きい。しかし、地元の人々だけではできないこともある。例えばエコツアーも、様々な人々が連携することで、はじめて実施できる。インバウンド・ツーリズムの推進においては、こうした連携がますます必要となるだろう。そして、もうひとつ大事なのは、経験してみるということだ。「スナメリの子育てはどんなだろうか?」 これについては本でも知ることもできる。しかし、現地で漁師さんの話を聞くことはとても大事であり、本からは得られない様々なことを体験でき、深い印象を残すことができるのである。そして、こうした感動が継承されることが、インバウンド・ツーリズムを推進するための確固たるベースとなるだろう。

 


ダウンロード
第1回エコ塾 資料(11月21日).pdf
PDFファイル 11.8 MB

 

 

 

 

                               谷本理恵子

 



2018/11/15

エコ塾、開講!! ~瀬戸内海をフィールドとし、インバウンドを意識したエコツーリズムを学びましょう

 

 

瀬戸内海をフィールドとしたエコツーリズムを学んでみませんか。
インバウンドをテーマとした「エコ塾」と大崎上島へのエコツアーにふるってご参加ください!
日程、プログラム等は以下のとおりです。

 

参加対象者:エコツーリズムに興味がある方、学びたい方
定 員:  20名(先着順)
※エコ塾への参加は無料です。ツアーの参加は有料になります。

 


  【第1回】

  日時:2018年11月21日(水曜日)9:30~12:30 
  場所:学校法人ひらた学園IWAD環境福祉リハビリ専門学校
  講師:上嶋英機((一社)瀬戸内海エコツーリズム協議会理事長)
  内容:「エコツーリズム概論」
  講師:谷川正芳((一社)Zegon 代表理事)
  内容: 「大崎上島におけるエコツアーとインバウンドについて」


  【第2回】

  日時: 2018年12月12日(水曜日)9:30~12:30 
  場所:学校法人ひらた学園IWAD環境福祉リハビリ専門学校
  講師:上嶋英機((一社)瀬戸内海エコツーリズム協議会理事長)
  内容:「エコツーリズム概論」
  講師:藤本正明(山口県東部海域にエコツーリズムを推進する会 会長)
  内容: 「周防大島及び周辺島々におけるエコツアーとインバウンドについて」  


 【エコツアー】  満員御礼! 定員になりましたのでお申込受付を終了致しました。

          お問い合わせ、お申込みありがとうございました。

 

 インバウンドの目線でアクティビティーを体験しよう!

 エコツアー参加費  一般:2,000円 学生:1,000円(※内訳:保険料、食事代、資料代)

  日時:2018年12月15日(土曜日)9:00~17:00 
  場所:大崎上島町(※竹原港集合・解散)
  アクティビティー体験
    ①大崎上島周遊~スナメリウォッチング~(9:30~11:00)
    ②歴史散策~木江地区~(11:00~12:30)
    ③大崎上島の水産のお話(13:00~14:00)
    ④秋の収穫体験~みかん・レモン~(14:00~15:30)
    ※天候等によりアクティビティーの変更がございます。

 

 


  【第3回】

  日時: 2019年1月16日(水曜日)9:30~12:30 
  場所:学校法人ひらた学園IWAD環境福祉リハビリ専門学校
  講師:上嶋英機((一社)瀬戸内海エコツーリズム協議会理事長)
  内容:「エコツーリズム概論」
  講師:畝崎雅子(ひろしま通訳・ガイド協会理事)
  内容:「瀬戸内海のインバウンドの受入れについて」


本協議会は、「瀬戸内海の生態系景観を見つめ、自然と文化を探り、多様な自然を守る」ことを理念として、エコツアーの構築・実践を行うことで、自然環境の保全・人材の育成・地域振興・新たな観光ビジネスの創生を目指し活動しています。
 エコツーリズムを持続可能な事業として推進していくには、観光資源を基に総合的にツアー構築に取り組むリーダーやそれを実践していく人材が必要です。即ち、まとめ役としてのコーディネーターと、地域の観光資源を発掘しツアーを組み立てる企画・運営を行うスタッフやインタープリターです。そこで、協議会では、自然環境の保全、地域振興、新たな観光ビジネスを構築するための人材の育成を進めていきます。
 エコツアーの総合的なプロデュースを行い、まとめ役として調整や交渉にあたるコーディネーターや、直接ツーリストと接し、感動を与える役割を果たすインタープリター(オペレーター)には、多岐に渡る知識と技術が求められます。そこで、自然環境や観光分野等の専門家やガイド養成指導者、エコツアー実践者などを講師とする人材育成研修「エコ塾」を開講し、事業を持続的かつ円滑に推進し、観光客に魅力あるエコツアーを提供するために必要な人材を育成します。

 

 


主 催:瀬戸内ツーリズム推進協議会

      <運営事務局> 一般社団法人 瀬戸内海エコツーリズム協議会(担当:藤元、矢野)
      TEL:082-259-3371 FAX: 082-259-3372 

      E-mail:setouchi.eco.tour@gmail.com
      〒734-0013 広島市南区出島1-11-14 日本ミクニヤ株式会社 中国支店内

 

 

ダウンロード
エコ塾(モニターツアー)チラシ_181115.pdf
PDFファイル 382.7 KB

 

※本事業は、環境省の平成30年度生物多様性保全推進交付金(エコツーリズム地域活性化支援事業)事業の一環として、運営しております。

 


2018/09/08

宮島エコツアー!!~これからの社会に向けた環境学習のあり方と可能性~

 

2018年9月8日(土)に環境教育の実践者やその支援者等を対象とした、遊覧船による宮島一周エコツアーを行って来ました。参加者は、15名(関係者除く)で、年齢層は20代から70代です。主催は広島県、運営はNPO法人ひろしまNPOセンターで、当協議会は講師としての立場でした。
当日は、あいにくの雨でしたが、エコツアーを開始して、暫くすると雨もほとんど止みました。これは、宮島の神様が我々の活動を応援して頂いたのかなあと感じさせるような天候でした。
今回の遊覧船は、一面ガラス張りの船で雨も凌げ、開放的な非常に良い船でした。エコツアーを開始し、宮島の七浦巡りを開始すると、普段見られない海からの景観や神社を参加者は非常に関心を持ち、講師の話を聞きながら、写真撮影を行っておられました。

 

 

本日一番目の上陸場所である腰細浦では、腰細浦に打ち上げられている漂着ごみなど(特に、カキ養殖関係)を見て頂き、漂着ごみ問題について感じて頂きました。先月の豪雨災害や台風の影響なのか、今まで以上にゴミが多かったです。
その後、海岸線を歩きながら、宮島の植物や海岸生物など観察してもらいましたが、非常に様々なことに興味を持たれ、前方に行く方と後方の方との差が大きく開く状況が散見されました。
スタッフとして、後方の方に「少し急いで下さい!!」と声掛けしても、参加者の集中力は高く、なかなか移動をして頂けません。また、様々な知識もお持ちで、参加者同士で非常に会話が盛り上がっておりました。

 

 

腰細浦の最終地点付近で、海岸生物の観察の時間を確保しました。参加者には、パウチ加工した海岸生物写真入り資料をお渡し、その資料をもとに、海岸生物を見つけていただきました。はじめはどこにいるのか分からない状態でしたので、生物の特徴をお伝えし、どの辺にいるか伝えると、自身で再度探し始めまられました。また、「この生物は食べられるの?」など、今までに無い反応も頂きました。海岸生物の種、生息している場所などいろいろ学んで頂けたかと思います。最後に雨が止んでいるうちに、記念撮影!!


 

 

腰細浦を後にして、青海苔浦に移動しました。青海苔浦では、昼食、座学、トレッキングを行いました。昼食時では、参加者同士での各自の体験に基づいた情報交換を活発に行っていただきました。座学では、エコツーリズム概論やエコツーリズムを運用するための課題や方法論などについて40分程度講義を行いました。その後、青海苔浜にトレッキングに行きました。その間、私は、皆さんの荷物が鹿に荒らされないようにお留守番をしました。
青海苔浦を後にして、七浦巡りを行いながら、宮島ビジターバースに帰港しました。運よく、宮島ビジターバースに到着する頃になって、雨も再度降ってきた状態です。

今回の宮島のエコツアーを通じて、感じたことは、①環境教育の実践者やその支援者は、様々なことに関心があり、また、知識も有しているため、参加者同士のコミュニケーションが非常に活発であること、②様々なイベントで一度は一緒に活動されている方々が多いこと、③安全とルールが徹底されていれば、関心が高いため、余裕のある時間確保と場所の提供を行えば独自にエコツアーが行われることです。
スタッフも一緒になって楽しめる宮島エコツアーであったと感じております。      

                                                        富田 智


2018/08/26

第5回宗像国際環100人会議に参加しました

 

この会議は、海をメインテーマとして世界の各分野で活躍するリーダーや学識経験者たちが集まり、地球環境問題について解決策を協議するフォーラムで、今年のテーマは「水と命の循環 ~自然への感謝と畏怖」でした。
 頻発する豪雨と地球温暖化、脱プラスチック社会への取組などが紹介されるほか、会議の構成企業さんのSDGs(持続可能な開発目標)への取組が紹介されました。各企業の取組みはそれぞれに企業の製品や事業特性を生かした取組みで興味深いものばかりでした。われらの団体もどのようにして社会貢献できるか、考えていきたいと思います。

基調講演は、「基調提言 持続可能な社会に向けて」として、3万年の間持続してきた集落の話を聞く事ができました。「経済性」「合理性」「効率性」を優先させてきたものの、ほかの尺度が必要で、新たな価値を見出す時代ではないかとの提言が心に残りました。
 今回は第5回目だそうですが、フィールドワークとして竹漁礁の組み立て設置、海岸の漂着ゴミの清掃も恒例となっているようです。残念ながら、こちらは時間の都合で参加できませんでした。


100人会議が開催される周辺の「鐘崎漁港」や「道の駅宗像」に寄らせてもらいました。
 鐘崎漁港は、私が今まで見てきたなかでも大きな漁港で、漁港周辺でも若い漁師の方も見かけて活気があると感じました。漁協の施設でアナゴを捌いている所も見学させてもらいました。そこに貼ってあった漁師めし1コインのランチが気になって探したのですが、見当たらずとても残念でした。


道の駅宗像は海産物や農産物が豊富に取り揃えられているとのことで、九州圏でも評判の道の駅の様です。一見は、普通の道の駅と思ったのですが、色々と工夫されていて、元気な道の駅の演出がすばらしいと感じました。最近は農作物でも生産者の名前が記載されていることがありますが、こちらは、水揚げされた船名でしょうか、船の名前の区画がありその前に商品が並べられています。また、とある時間になると一斉に商品が並べられるタイムセールのようなものも開催されていました。私が一番いいなあと感じたのは、「My道」という季刊誌です。農家や漁師の笑顔が表紙となっており、生産している状況などが紹介されています。拘りの商品を消費者に紹介できる生産者、その商品を揃える事が出来る道の駅、また、その商品を安心して購入できる消費者、とてもありがたい関係ですね。みんながハッピーな関係であり、これも持続可能といえるのでは・・。と感じました。

 

                                                        峯 浩二

 

 


2018/01/27

第7回エコツーリズムフォーラム2018

海外の旅行者の観光価値に対応した瀬戸内海エコツーリズムの創生

~海外の旅行者(インバウンド)を満足させる日本の観光のあり方について~

 

 1月27日(土)、「第7回エコツーリズムフォーラム2018 ~海外の旅行者(インバウンド)を満足させる日本の観光のあり方について~」を広島平和公園にある国際会議場 にて開催し、約90名の方々にご参加いただきました。

 


 

 今回のフォーラム開催趣旨は、以下の通りです。

 

**趣 旨********************************************************

 日本国内は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを前にして訪日海外旅行者(インバウンド)を迎える観光政策が活発化しています。

 すでに、中国地域でも多くのインバウンドが増加しつつある中、果たして彼らを満足する観光のスタイルや価値観が充分に得られているのか疑問です。瀬戸内海の豊かな自然や歴史、文化を紹介し、受け入れる地域体制やツアープログラムの在り方、そしてインタープリターの教育など多くの課題が存在しています。

 インバウンドが期待することと、受け入れる側のコンテンツにはまだ大きな隔たりがあり、期待するその価値に応えることが出来ていないと感じられます。

 そこで、「第7回エコツーリズムフォーラム2018」では、多くの国から来日するインバウンドが期待する旅の論理と価値と、受け入れる地域側の実態と論理を議論し、瀬戸内海の継続的な観光のあり方について考えていきます。また、インバウンドの期待する価値観とコンテンツやビジネス化の可能性について検討することで、エコツーリズムを推進していきます。

*************************************************************

 

 基調講演では、日本政府観光局(JNTO)インバウンド戦略部地域プロモーション連携室室長 広瀬正彦様にご登壇いただき、『訪日インバウンドの現状と誘致戦略』についてお話しいただきました。 

続いて、当協議会の上嶋英機会長が、平成29年度の瀬戸内ツーリズム推進協議会の活動報告を行いました。

 


 

第2部のパネルディスカッションでは、「海外の旅行者の観光価値に対応した瀬戸内海エコツーリズムの創生」をテーマとし、総合討論を行いました。

 

 パネリストとして、アジアにおけるエコツーリズムの国際標準化にご尽力され、インバウンド向けのエコツアーを全国各地で展開される等、国内外でご活躍しておられるアジアエコツーリズムネットワーク会長の高山傑様、「瀬戸内しまのわ2014」の事務局長を務められる等、広島県における観光振興とブランド化の推進に従事しておられる広島県商工労働局ブランド推進部長の岡村清様、通訳案内士として、中国・四国・九州地方を中心に活躍しておられ、瀬戸内地域から多くの方々がハワイに移住した日系アメリカ人の歴史をライフワークとして研究されておられるひろしま通訳・ガイド協会理事の畝崎雅子様、学生時代から国内外でボランティア活動に参加され、広島の海や山でのエコツアーを通じて、日本の良さをインバウンドの方々に伝える場づくりに奮闘されておられる広島ゲストハウス縁(えん)の為政伸彦様、第1部でご講演いただいた広瀬様の5名の方々にご登壇いただきました。そして、今回、コメンテーターとして、多数の広島県の観光推進や環境施策の委員会に参画され、地域における様々な課題解決として、「コミュニティ政策」や「観光施策」の貢献について研究されておられる比治山大学現代文化学部マスコミュニケーション学科教授の山田知子様にもパネルディスカッションにご参加いただき、上嶋会長のコーディネートで活発な議論が展開されました。

 

 会場の参加者からも、「外国人と日本人の求めているエコツアーの相違、定義の違い」や「オーバーツーリズムの具体的な対策はあるのか?」など、これから向き合っていかなければならないご意見やご指摘をいただきました。

 


 

 フォーラム終了後は交流会を開催し、話し足りなかったことや更に深掘りした意見交換ができ、今後の活動に大いに参考となる有意義な時間を過ごさせていただきました。

 

 最後に、お忙しい中、会場に足をお運び頂いた参加者及びご登壇の皆様、本フォーラムを開催するにあたって様々なご支援を頂きました関係者の皆様には、この場をお借りしまして改めてお礼申し上げます。

 

 今後とも、当協議会の活動にご理解・ご協力の程、お願い申し上げます。

 

記:藤元彰士