エコツアーサイト 安芸灘

 安芸灘(あきなだ)は瀬戸内海西部の海域で、瀬戸内海でも特に船舶通航量が多いことで知られています。冬には、広島県の鳥「アビ」がシベリア方面から安芸灘に飛来することから、同エリア内の斎島等では300年以上にわたって伝統漁法「アビ漁」が行なわれてきましたが、環境変化や急激な少子高齢化のために漁業は衰退、斎島(いつきしま)では過疎化も顕在化しつつあります。

大長(おおちょう)では、温暖な気候を活かしてみかんやレモンなどの柑橘類の栽培も行われており、収穫も体験できます。また、伝統的な町並みが多く残ることから1994年(平成6年)に文化財保護法によって「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された御手洗(みたらい)地区では、街並み見学で島の歴史を体感することができます。自然に親しむアクティビティとしては、シーカヤック体験を実施しています。七国見山(ななくにみやま)でのトレッキングでは素晴らしい瀬戸内海の景色を一望できます。

(左の写真は七国見山からの眺望です。)

 

(アクティビティの構成や内容・航路・着船地についてはツアー開催時に決定します。)

 

アクティビティ

海浜植物観察

エコ塾

インタープリター体験

トレッキング

地元食材を使った食事

漁業体験

街並み見学

みかん収穫体験

漁村訪問

潮間帯生物観察

シーカヤック体験


七国見山

七国見山(ななくにみやま、457m)は上蒲刈島(かみかまかりじま)に位置する山で、安芸・備後・備中・伊予・讃岐・周防・豊後の7つの国が見えることからその名がついたといわれています。ウォーキングコースからは素晴らしい景色が望めます。


大長

大崎下島(おおさきしもじま)の大長(おおちょう)は、かつて「大長みかん」で栄えた地域です。大長みかんが高値で取引された時代に、みかん栽培で財を成した農家の方々が建てられた「みかん御殿」の意匠は見ごたえがあり歴史を体感できます。また、同エリアでは現在もレモンやみかん等の柑橘類が栽培されており収穫体験を通して自然の恵みがどのようにもたらされるのかを知ることができます。


蒲刈(恋ヶ浜)

蒲刈(かまがり)の恋ヶ浜には、海水浴をはじめ様々なマリンスポーツを楽しめる環境が整えられており、水面に目線を合わせて水との一体感や海の風や流れを体感できるシーカヤックを体験していただけます。また潮間帯生物や海浜植物の観察もお楽しみいただけます。


斎島

斎島(いつきしま)は、広島の県鳥「アビ」を利用したイワシ漁(アビ漁)で、かつては大変栄えた島でした。しかし、環境変化によってアビは激減。漁業の衰退に伴って、急激な少子高齢化が進み、現在島民は10名前後まで減少しています。里山・里海としてのバランスが崩れたことで、イノシシが繁殖し、イノシシに畑を荒らされないよう鉄柵で囲むなどイノシシ対策が施されています。


御手洗

御手洗(みたらい)地区は、江戸時代から昭和にかけ瀬戸内海交通の中継港として発展を遂げてきました。多くの史跡や伝統的な町並みが多く残ることから1994年(平成6年)には文化財保護法によって「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されています。様々な時代の建築に囲まれて街歩きしながらタイムトラベル体験してみませんか。



エコ塾

安芸灘諸島でのエコツアーでは「エコ塾」(座学による講義型学習)を実施しています。
「エコツーリズム概論」「植物からみるエコツアー」「エコツアーのスキルについて」「地域着地型観光(DMO)に関するケーススタディ」「インタープリターとしての技術習得方法」等、様々なテーマにおいて、瀬戸内海全体の自然・文化・歴史等を織り交ぜながら学んでいただける内容となっています。

また2018~2019年には、通訳ガイドの方を対象に、エコツーリズムを学んでいただくコースも実施いたしました。