2014年(平成26年)ブログ


2014/11/30-12/02

神の島…厳島

 

 11月30日から12月2日の2泊3日で広島県商工労働局観光課が主催する外国人向けの宮島モニターツアーが開催されました。
このツアーは、県内の観光地の魅力づくりの一環であり、国内の祝祭日などに捉われない外国人を対象として、長期滞在型のツアープログラムを検討することを目的としており、当協議会は、船による七浦巡り・町屋散策・弥山へのトラッキングなどをガイドするインタープリターをご紹介しました。
 “宮島”…別名“厳島”は、厳島神社の祭神である市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)の名に由来します。伝承では、素戔男尊(すさのおのみこと)の娘とされる宗像三女神の市杵島姫命・湍津姫命(たぎつひめのみこと)・田心姫命(たごりひめのみこと)は、2羽の神鴉(しんあ、神の遣いのカラス)に導かれ、現在厳島神社のある場所に鎮座したと伝えられます(『厳島神社縁起』)。島全体が神域(御神体)であり、「神に斎く(いつく=仕える)島」と言う意味があるそうです。(ウィキペディアより)

 

 

 この写真は、12月2日、弥山に登った際に瀬戸内海の東側を望んだワンショットです。よ~く、写真をご覧ください。 弥山に掛かる雲塊が、まさに厳島を見守る龍に見えませんか?なんと、神々しい事か!
ベストショットですねぇ…えっ?分からない?雲の左端が頭ですよ!(了)
                                                     事務局 田中 秀宜


 

2014/11/23-24

安芸灘諸島エコツアー

 

 島嶼の体験エコツアーとエコ塾を通じて、エコツーリズムの仕組み・エコツアーガイド/コーディネート技術の基礎を楽しみながら学ぶことをコンセプトとした安芸灘諸島エコツアーを2014年11月22-23日に実施しました。参加者は地元の方や学生を含めた11名です。


 最初に蒲刈のウォーキングセンターにおいて“エコ塾”を開講しました。エコ塾では上嶋理事長よりエコツーリズムの基礎知識、技術、重要性、脇山様より写真で分かる瀬戸内海の自然について学びました。講義の内容は非常に充実していました。


 エコ塾が終わり、待ちに待ったアクティビティー体験の時間です。恋ヶ浜海岸体験では海浜植物の観察や漂着ゴミの観察、潮間帯生物の観察を行い、実際に浜大根を抜いて食べてみました。その辛さに皆驚きました。七国見山トレッキングでは、秋の紅葉と安芸灘諸島に沈む夕日を堪能しました。安芸灘諸島に沈む夕日を見て、改めて瀬戸内海の多島美を感じることができました。


 2日目は朝から大長の“みかんメッセージ館”で大長みかんの歴史について学びました。大長みかんで儲けたお金で立てたみかん御殿の屋根瓦や窓の細工は非常に見応えのあるものでした。その後、フェリーに乗り込み、アビの飛来で有名な斎島に移動し、昼食と散策を行いました。斎島は、まさに瀬戸内海の島々が抱える問題、過疎化を実感することができました。再び大長へ戻り、地元ガイドをお願いした方の畑でみかん・レモン狩り体験を行いました。美味しいみかんがどのようにできているのか!?みかん狩りの極意を教わりました。


 最後は、今回の安芸灘諸島エコツアーを通して、自分達が企画するエコツアーを発表し、討議を行いました。
全員が改めて瀬戸内海の素晴しさ、リアリティーを実感したのではないかと思います。
 2日間という短い間でしたがお疲れ様でした。

 2015年1月24日(土曜日)には、今年度の活動結果を踏まえた第4回エコツーリズムフォーラム2015を開催する予定です。詳細な情報は、本ホームページに掲載致します。ご興味おありの方は是非ご参加下さい。

事務局 藤元彰士



 

2014/10/25-26

防予諸島エコツアー ~自然と歴史・文化を体感~

 

 2014年10月25-26日に防予諸島エコツアーを実施しました。参加者は定員の10名です。天気は晴れで最高のエコツアー日和となりました。今回の防予諸島エコツアーは、前回と少し内容を変更して海域・陸域アクティビティーを複合したエコツアーを実施いたしました。初日は周防大島の海岸線をバスで移動し、“久賀~前島間のスナメリウォッチング”、“ニホンアワサンゴウォッチング”、“古道・往還道トレッキング”のアクティビティーを行いました。“古道・往還道トレッキング”では、地元のインタープリター(藤本様と福田様)と一緒に地家室から外入を結ぶ往還道の歴史・文化について教えて頂きました。途中、福田様が作っている農園での椎茸狩り、アサギマダラの観察などを行いながら無事完走する事ができました。完走後は、地元農家さんのご好意でみかん狩りを行いました。参加者全員がとても楽しそうにみかん狩りをしていました。

 

初日の締め括りは、“夕日の丘”で瀬戸内海に沈む夕日を鑑賞しました。絶景です。このブログを見て頂いている皆様には、是非とも一度見て頂きたい景色です。

 

 2日目は朝から参勤交代の本陣にもなった“泊清寺”の新山住職から、沖家室の歴史と文化のお話を頂き、“大水無瀬島の無人島体験”、“海上から見るジオツアー&スナメリウォッチング”を行いました。

“大水無瀬島の無人島体験”では、大潮の満潮と上陸の時間が重なってしまい手漕ぎボートで上陸となるアクシデント。しかし、このハプニングで参加者同士の連帯感を作り、最高のアクティビティーになりました。
 肝心のスナメリはというと・・・今回も見る事ができませんでした・・・残念。
自然を相手にしているエコツアーではしょうがないことです。参加者に見て感動して頂きたかったのが本音ですが、スナメリがみえないのもエコツアーです。次回に期待です。

 

2日間と短い期間ではありましたが、事務局として、地元のインタープリターとの連携、海域・陸域アクティビティーの複合など新たに得られたことが多々ありました。

今回も参加者のたくさんの笑顔を見る事ができたこと、無事にツアーを終えることができ、事務局としては満足しております。

 

なお、11月22日(土)、23日(日)に安芸灘エコツアーを実施致します。

エコツアーやエコツアーガイド(インタープリター等)にご興味のある方は是非ご参加下さい。
ご応募お待ちしております。

                     事務局 藤元彰士


 

2014/10/26

はつかいちフェスタ2014

 

 10/26に広島県廿日市市にある廿日市市スポーツセンター(サンチェリー)で開催されたはつかいちフェスタ2014に参加しました。今回のフェスタは「省エネ」をテーマに☆来て、見て、感じて、省エネレボリューション☆というタイトルで開催されており、15の企業展示、リサイクルマーケット、出店などがあり、大人から子供までも楽しめるフェスタになっておりました。実際、私も子供を連れていき、遊ばせておりました。
 その中で、当協議会は協議会の取り組み方針や宮島、防予諸島、安芸灘の3サイトの活動を整理したポスターを展示し、協議会の活動内容について、フェスタの参加者にアピールしてきました。
見に来て下さる方は、年配の方、環境や自然体験に興味がある方が主でした。
開催時間は10時~15時ではありましたが、日頃我々の活動を知らいない方にもアピールできる場となり、良い機会を与えて頂いたと感じております。
 これからも、活動を積極的に行い、我々の活動を通じ、瀬戸内海の自然と歴史・文化の重要性をアピールできよう邁進して行きます。
今後とも当協議会を宜しくお願い致します。             

                                                                                                                                                                                                                                         富田 智

 



 

2014/09/20 
宮島の海の自然と山の自然を体験するエコツアー

 

2014年9月20日に宮島で日帰りエコツアーを実施しました。
参加者は10名で、フランス、アメリカ、スペイン、イギリス、カナダ、日本の6ヶ国の出身の方に参加頂きました。参加者の職業として、大使館関係者、学校の先生、学生などでした。参加者の中には、新婚旅行で日本に訪れて参加して下さった方もいました。


 

参加者全員がライフジャケットの装着を確認し、いざ船に乗り込み出発!!
あいにく、天気は曇りでしたが、強い日差しもなく快適なスタートとなりました。


 

◎杉之浦~包ヶ浦 トレッキング!!
 宮島桟橋から杉之浦港までクルージングを行い、杉之浦から包ヶ浦までトレッキング。
 杉之浦の港で、これから旬となる牡蠣の加工場や牡蠣の種付け前の作業等を見学し、どのようにして牡蠣の種を付けるのか、養殖されるのかなど参加者はとても興味津々でした。
その後、檜の森を経由し包ヶ浦自然公園まで夏から秋へ変わりゆく森の姿や突然の鹿との遭遇などを楽しみながら散策を楽しみました。


 

腰細浦に再び上陸し、潮の満ち引きの間で観られる生き物の観察を行いました。生き物に触れるにつれて、皆夢中になって岩の間を探す様は、まるで宝探しのようでした。


 

☆待ちに待った昼食です。
宮島名物“アナゴ飯”と貝で出汁をとったお味噌汁は、格別の味でした。



 

 

◎青海苔浦にて汽水域の生物の観察
 腰細浦から再び乗船し青海苔浦までクルージング。
 まず青海苔神社の前で古式に則って、全員で“ニ拝二拍手一拝(ニ礼二拍手一礼)”の参拝。


 その後、青海苔浦の海浜・汽水域で思い思いの自由時間。海浜生物のハマゴウの実の匂いに女性の参加者全員が虜に。ちなみに、ハマゴウの実の匂いには、リラックスさせる効果があるといわれており、昔は枕の中の材料としても使われていたとのことです。


青海苔川のミネラル豊富な水を試飲される方も・・・・。ここでしか観られないハクセンシオマネキは残念ながら機嫌が悪かったのか、なかなか顔を出してもらえませんでした。


 

 

◎七浦神社巡り再スタート!!
 いよいよ、七浦巡りも残り半周。青海苔浦から厳島神社まで一気に走りました。山白浜神社、須屋浦神社、御床浦神社を経由しながら、最終目的地の厳島神社前に到着。到着後は、全員で記念撮影を行いました。最後は天候にも恵まれ皆さん満足顔の集合写真となりました。
 
10月25・26日は防予諸島のエコツアーを開催予定です。参加したい方は事務局までご連絡ください。

                                                                                      事務局 藤元彰士


 

2014/07/21

「海の日」

 

海の日ということで、当協議会のNPO法人自然と釣りのネットワークの藤本さんから声を掛けていただき、山口県周防大島で海岸の清掃活動に参加してきました。

周防大島は“ニホンアワサンゴ”の群生地であり、瀬戸内海で初めて海域国立公園地区に指定された場所です。当協議会のエコツアーでも、ツアーサイトにしています。
我々は、ニホンアワサンゴの群生地の海域の清掃状況を水中カメラで撮影するお手伝いをさせて頂きました。3名のダイバーが潜水し、群生地に漂着しているゴミを回収しました。海底のゴミは、主に蛸壺、瓶、ロープなどでした。
今後もきれいなニホンアワサンゴが群生できるきれいな環境を守るためにも、海岸の清掃活動等に積極的に協力していきたいです。

                                                                                                                                               

                                                     事務局 藤元彰士

 


 

2014/05/25

周防大島

5/23(金)瀬戸内ツーリズム推進協議会(広島県・廿日市市・呉市・瀬戸エコ協)の総会に続き、翌日の5/24(土)には、当協議会の総会も無事終えることができました。これで、平成26年度の活動をスタートさせることができます!

早速、総会翌日に、上嶋理事長と事務局メンバーで、“周防大島”へ行ってきました。今回は、島根県で活動されているNPO法人エコビレッジ研究会の召古裕士理事長のご紹介で、周防大島で活発な活動をされている佐古建彦様にお会いして来ました。佐古様は、元ばりばりの商社マンで、定年退職後、一転して岩国市にあるご実家の宇津神社で宮司をお勤めになられており、その傍らで“柱島”の地域再生や“周防大島”の地域ボランティア活動に積極的に取り組んでいる方です。

まずは、佐古様のご案内で、“美しい三蒲を創る会”の竹の伐採活動をご紹介いただきました。“美しい三蒲を創る会”は、周防大島の耕作放棄地に生えた竹で瀬戸内海の景観が損なわれている現状を憂い、伐採活動をしながら、新たにオリーブ等の植樹をされているボランティア団体です。夏を感じさせる中、ユンボや最新式の破砕機などを駆使して、ひたすら伐採作業を行っておられました。
 次に、道の駅“サザンセト”で昼食をとり、“瀬戸内ジャムズガーデン”に伺いました。ここは、若い方々が集い、瀬戸内の島々で四季折々の旬の果実を使って、すべて手作りでこの島でしか作れないこだわりのジャムを作っています。店内では、数十種類のジャムを試食することができ、自分の気に入ったジャムを購入できます。天気が良かったので、オープンテラスできらきら光る瀬戸内海を眺めながら、資源循環型地域再生など佐古様の熱い思いをお聞かせ頂きました。
                    瀬戸内の気持ちの良い潮風を受けながら、とても良い時間を過ごすことが出来ました。
                                                       (記:藤元彰士)


 

2014/03/08

第3回エコツーリズムフォーラム2014を開催しました!

 

 3月8日に、“第3回エコツーリズムフォーラム2014~瀬戸内海国立公園指定80周年を迎えて~”をリージャスひろしまハイビル21(広島市中区)にて開催致しました。

 

フォーラムは2部構成で開催し、第1部では“国内外のエコツーリズム活動の実態”として、瀬戸内ツーリズム推進協議会の上嶋英機会長より「瀬戸内ツーリズム推進協議会活動及びフランス視察報告」として、今年度の協議会の活動内容の報告頂くとともに、エコツーリズムの先進国であるフランスを視察し、現地で得られた知見から今後の日本におけるエコツーリズム普及のための方向性について示していただきました。

 

 また、基調講演では「フランス国のエコツーリズムの実態」として、フランス観光開発機構副代表のイザベル・デュフ女史よりご講演いただき、フランスのエコツアーの実態や、エコツアーを支える様々な仕組みについて大変興味深く勉強させていただくことができました。

 

第2部のパネルディスカッションでは“「瀬戸内海の活性化に向けた新たな社会システムの構築とエコツーリズム活動が果たす役割」として、上嶋会長がコディネーターとなり、イザベル様、戸田常一先生(広島大学大学院教授・(一社)瀬戸内海エコツーリズム協議会 顧問)、市原信男様((一社)瀬戸内海エコツーリズム協議会 顧問)、山城滋様(中國新聞 編集局長)、藤本正明様(NPO法人自然と釣りのネットワーク 理事)にパネリストとしてお考えをお話頂きました。

 

ディスカッションの中では、

国内においてエコツアーをどのように自立的活動として進めていけるシステムを構築するか、エコツアーの今後の社会システムの中で担う役割、

                   実際にエコツアーを行うにあたっての課題・問題など、
                   とても貴重なご意見を頂くことができました。

 

 私達の協議会が今後のどのようにエコツアーを進めていけばよいか、道筋が見えた気がします。


フォーラム終了後は京橋川沿いのおしゃれなオープンカフェで交流会を開催しました。

この場ではフォーラムでは聞けなかった登壇者の方々からのさらに詳しいお話や、参加者からの質問など、様々な議論が交され、外は季節外れの寒波で大変寒かったのですが、参加者の熱気によって、大変ホットな時間を過ごすことができました。

 

最後に、本フォーラムを開催するにあたってご尽力頂いた関係者の皆様、ご後援頂きました皆様、登壇者の先生方、当日の参加者の皆様には改めてお礼申し上げます。

 

引き続き、当協議会を宜しくお願いいたします!!!

瀬戸内ツーリズム推進協議会 事務局 藤元彰士