2021.11.29~30 宮島の自然と文化を季節で楽しむエコツアー(秋季編)
※このツアーは環境省「国立・国定公園での滞在型ツアー推進事業」の一環です
2021年11月29~30日にかけて宮島でエコツアーを行いました。今回のエコツアーは、瀬戸内海国立公園を代表する離島である宮島を舞台として、宮島の地元企業・活動団体と共に協働体制を構築して宮島の潜在的な魅力を引き出し、最終的にはこれを地元主導体制として確立することで、宮島の利用促進と持続可能な地域活性化に貢献することを目的としております。
■ツアー構成者
●主催 (一社)瀬戸内海エコツーリズム協議会
●ツアー参加者 11/29(月) 9名 11/30(火) 23名
●関係団体
宮島ガイド連絡協議会:横田徹様
宮島地区パークボランティアの会:末原義秋様 佐藤庸夫様
NPO法人自然環境ネットワークSAREN:脇山功様
宮島コンシェルジュ:林茂人様
㈱okeiko Japan:橋口栄様
みやじま紅葉の賀:木村小夜子様
㈱たびまちゲート広島:杉原伸一様
クジラダイビングサービス:吉村典明様
ホテル菊乃家:川尻和哉様
ツアーの始まりは草津港
検温と消毒をしっかりと行いチャーター船に乗船、宮島桟橋へ向けて出港しました。
宮島桟橋を出港し、宮島の北端「聖崎」から七浦巡りスタート
船上では、宮島ガイド連絡協議会の横田さん、宮島地区パークボランティアの会の佐藤さんにガイドをして頂きました。
第一拝所「杉ノ浦神社」、第二拝所「鷹ノ巣浦神社」は船上から参拝。
参加者の方々は、ガイドの方の掛け声に合わせ、手を合わせておられました。
第三拝所「腰細浦神社」は、船外機船に乗り変え上陸。
砂浜や礫浜を歩き、生物リストを片手に潮間帯生物探し。以前より生物が少なくなっているような印象でした・・・
砂浜では、NPO法人自然環境ネットワークSARENの脇山さんに漂着ゴミの話をしていただきました。カキ養殖に使用される発泡スチロールが問題になっているとのことで、砂浜周辺には発砲スチロールの破片が所々に確認されました。
第四拝所「青海苔浦神社」も船外機船に乗り換え上陸。
山道に入り、自然観察を行いました。多くの植物に囲まれ、宮島の豊かな自然を肌で感じることができました。
第五拝所「山白浜神社」は船上から、第六拝所「須屋浦神社」は上陸し参拝。
七浦巡りの最後である第七拝所「御床浦神社」は、船上から参拝。
カキ養殖場、厳島神社を通り、宮島桟橋に寄港しました。
一面に広がるカキ筏には圧巻の一言。
厳島神社の大鳥居は工事中でした。
工事が終了し、また大鳥居を見るのが楽しみです。
七浦巡りの後は、徒歩で徳寿寺に移動し、㈱okeiko Japan様より茶道体験、お守り作り体験を行って頂きました。
茶道体験は作法が難しく苦戦しましたが、自分で入れたお茶は一段と美味しく感じました。お守り作り体験は、参加者の皆様もご自身の好きな柄を選ばれ、楽しくお守りを作られていました。
今回のツアーの宿はホテル菊乃家。
部屋からは、ライトアップされた大鳥居を望むことができました。
次は、みやじま紅葉の賀の木村さんによる張り子の猫作り体験。久しぶりの絵の具や筆使いに苦戦しましたが、参加者の皆様は思い思いの猫を作られていました。
ツアー1日目の最後は、夕食会。
カキをメインとした数々の料理を楽しみながら、参加者の皆様一人一人にお話し頂き、親睦を深めることができました。
ツアー2日目は朝の散歩からスタート。その後、宿に戻り朝食を頂きました。
朝食を終え、宿を出発。2日目は終日徒歩移動です。宮島地区パークボランティアの会の末原さん、佐藤さん、宮島ガイド連絡協議会の横田さんにガイドして頂きながら、歩みを進めます。
まずは、厳島神社です。入場券を購入し、境内へ入ります。
本殿や反り橋などのお話を聞かせて頂き、厳島神社を巡りました。
厳島神社を出て、西松原、あせび歩道を通り、宮島の自然や文化、歴史を学びながら大聖院へ向かいます。道中では、赤・黄・緑の綺麗な三色紅葉を見ることができました。
大聖院から更に上り、白糸川砂防堰堤まで行きました。大迫力の砂防堰堤は、コンクリート面を自然石で覆うことで威圧感を無くすなど、宮島の景観に配慮して作られており、当時の工事関係者の方々の配慮に感動しました。
大聖院からもみじ歩道を通り、山村茶屋で一休み。前日から準備して頂いた穴子丼は炭火で焼かれており、疲れた身体を癒してくれました。
穴子丼を頂いた後は、庭園砂防に向かいます。宮島の風景や歴史的風致との調和が認められ、全国で初めて戦後の土木施設として重要文化財に指定された紅葉谷川庭園砂防は、白糸川砂防堰堤と同様、工事関係者の方々の配慮を随所に感じることができました。
庭園砂防の後は、今回のエコツアーの最後となる、町家散策です。ガイドとして宮島コンシェルジュの林さんに話して頂きました。お寺や神社を含め、古民家の中にも入れて頂き、宮島の町並みを肌で感じることができました。
2日目の午後は、生憎の雨でしたが、事故や怪我もなく、無事にエコツアーを終えることができました。また、今回のエコツアーは秋季編であり、1月中旬頃には冬季編のエコツアーを予定しております。本エコツアーを通じ、宮島の利用促進と持続可能な地域活性化に貢献できるよう、今後も尽力していきます。
(横石真紀志)
2021.9.28 「大崎上島地域の海辺を守る会」の発足会
令和3年9月28日に「大崎上島地域の海辺を守る会(以下、守る会)」の発足会を開催しました。当協議会もその構成員として、サポートを行っております。
大崎上島は、瀬戸内海のほぼ中央に位置し、大崎上島と、その周辺にある生野島、長島、契島の4つの有人島と20余りの無人島からなり、広島県内で唯一の離島の町です。近年、島内の人口減少や高齢化の進行に伴って、漁業の継続が困難となりつつあり、漁業者の廃業や漁業経営体の減少が顕著になっています。
そこで、大崎上島町は、平成30年度から令和2年度の3ヵ年にわたり、島内の水産業及び関連する業態を振興することで、地域全体の魅力を高め、それらに魅せられて観光客が訪れ、滞在するような地域づくりを目指すことにより、島内の活性化に結び付けるための「大崎上島の新たな漁港漁再生事業」を進めました。当協議会もその一部をサポートさせて頂きました。
守る会は、事業を通じて大崎内浦漁業協同組合始め地元の方々と3ヵ年一緒に取組んできた結果、発足させることとなりました。本会は、大崎上島町中野地先に存する藻場及び干潟等の地域資源の維持・回復を図ることを目的としております。
この地域の漁場は、主に藻場(アマモ場)」です。近年の環境変化により、藻場が減少し、魚が捕れなくなってきております。藻場及び干潟の資源を回復させることは、長い期間、労力がかかりますが、地道に取り組んでいく必要があります。そのためには、地元の方々の協力が不可欠です。
この活動を継続させ、藻場および干潟が再生され、大崎上島町の水産資源が増加し、島の活性化につながることを期待して、引き続きサポートして行きます。
(富田 智)
2021.7.8
「スモール瀬戸内海・八木灘の”離島”を中心としたエコツーリズムによる地域活性化プラン」が観光庁ナレッジ集に掲載されました!
この度、観光庁による「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成」実証事業の成果のとりまとめが行われ、全国各地で取り組まれた事業成果を集約し、事業を通して得られた知見をまとめた「ナレッジ集」が同庁のホームページにて発表されました。
この「ナレッジ集」は、感染症対策を中心とした受入環境整備やコンテンツ造成、情報発信や販路整備に関する誘客手法、with/afterコロナ期における持続可能なコンテンツの造成のあり方について、それぞれ事業を遂行する上でどのような課題に直面し、どのように解決したのか、実例とともに説明したものとなっています。
瀬戸エコ協が令和2年度に実施した「スモール瀬戸内海・八木灘の”離島”を中心としたエコツーリズムによる地域活性化プラン」も、この「ナレッジ集」に代表的なモデル事例のひとつとして紹介されました。
ナレッジ集は以下のURLから閲覧/ダウンロードしていただけますので、ご高覧賜れましたら幸いです。
with/afterコロナ期における滞在コンテンツ造成のためのナレッジ集
~誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成に向けた実証調査~
※瀬戸エコ協の事例は「ナレッジ集」P159に掲載されています。
掲載ページ(P159)については 、左記からもPDFをダウンロードしていただけます。
-------------<観光庁 関連ページ>-------------
https://www.mlit.go.jp/kankocho/topics08_000187.html
(谷本理恵子)
2021.2.18
観光庁/誘客多角化事業 オンラインフォーラム「”八木灘”の自然と歴史を知るフォーラム」を開催しました
※このフォーラムは観光庁「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成に向けた実証調査」事業の一環です
2月18日、広島市内と竹原市内の2会場をwebで繋ぎ、YouTube Liveによるオンラインフォーラム「”八木灘”の自然と歴史を知るフォーラム」を開催しました。
一週間前、観光庁の「あたらしいツーリズム広報事務局」にプレスリリースをしていただき、いざ当日。
登壇者の方々にフォーラム開始2時間前からお集まりいただいて臨んだリハーサルは緊張の連続でしたが、無事、本番を迎えることができました。
観光庁 土井様のご挨拶、当協議会 上嶋代表理事の報告、和歌山大 加藤先生の基調講演に続き、八木灘を囲む大崎上島町・竹原市・安芸津町・安浦町の観光協会の方々には各市町の魅力に関するプレゼンをしていただきました。
最後は両会場での登壇者によるセッション。観光協会の方々にもセッションに加わって頂き、八木灘地域における持続可能なエコツーリズムについて意見が交わされました。
観光協会の皆様には、昨年の12月から本格的にこの事業が動き出して以来、様々なご協力をいただいて参りました。毎週のようにコミュニケーションを図ってきたからか、皆様が苦心されていることやこれから期待することへのコメントを伺っていると、本当に地域の事を想い、素朴ながらも熱心に活動を続けておられる優しい方々だなという思いがこみ上げ、フォーラム中も涙腺が緩みっぱなしでした。この事業で私が一番誇らしいことは、観光協会の皆さんとご縁を紡ぐことができたことだと思っています。今回の事業で、竹原市・東広島市(安芸津町)・呉市(安浦町)についての理解を深めることができ、当協議会にとっても、私自身にとっても、大きな財産になりました。
(田中秀宜)
スモール瀬戸内海・八木灘の“離島”を中心としたエコツーリズムによる地域活性化プラン
“八木灘”の自然と歴史を知るフォーラム
【開催概要】
日 時:2021年2月18日(木)13:00-15:00
場 所:YouTube Live (https://youtu.be/7MfG3mawC44)
主 催:(一社)瀬戸内海エコツーリズム協議会
協 催:大崎上島町観光協会/ (一社)竹原市観光協会/ 安芸津町観光協会/
(一社)呉観光協会/安浦町観光協会
協 力:大崎上島町/ 竹原市/東広島市/呉市
【趣旨】
当協議会は、2010年の創立以来この10年間、「瀬戸内海の生態系景観を見つめ、自然と文化を探り、多様な自然を守る」ことを理念としたエコツーリズムの推進を通して、自然環境の保全、地域コミュニティの振興、新たな観光ビジネスの振興を目的としてきました。
瀬戸内海は、豊かな漁場環境を有し、自然景観や文化歴史が育まれてきました。しかし、高度成長期以降、現在に至るまで、漁業や農業の衰退や特に”離島”人口の減少・高齢化・過疎化が進んでいます。更に、withコロナ期においては、都市部からの旅行者も激減し、経済活動にも支障をきたし始めています。
そこで、今回のフォーラムでは、広大な瀬戸内海のスモールスケール版として”八木灘”と呼ばれる海域(呉市のとびしま海道及び“離島”の大崎上島、本土側の川尻町~安浦町~東広島市安芸津町~竹原市の海岸線に囲まれた瀬戸内海西部の海域)に着目し、同地域の既存の自然・文化・産業・歴史・地産といった観光資源を、エコツーリズムの視点から掘り起こし、八木灘沿岸域を“離島”にフォーカスしたコンセプトで繋ぎつつ、多様で持続可能な観光資源について、全国的に認知度を向上させるために情報発信を行います。
【プログラム】
■ はじめに(総合司会):フリーアナウンサー 中井 佳絵
■ 挨拶(10’) 土井 誠:観光庁 誘客多角化等実証調査事務局 中国支部コーチ
観光庁「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成」事業について
■ 報告(35’) 上嶋 英機:(一社)瀬戸内海エコツーリズム協議会 理事長
“スモール瀬戸内海・八木灘の”離島“を中心としたエコツーリズムによる地域活性化プラン”
■ 講演(35’) 加藤 久美:和歌山大学観光学部観光学科 教授
“サステナブルな地域づくりの観光“
■ 紹介(各5’計20’) 大崎上島町・竹原市・安芸津町・呉市(安浦町) 各観光協会
“地域の観光資源の紹介とこれからのつながり“
■ セッション(20’) 上嶋代表理事・加藤教授・各観光協会
“八木灘地域における持続可能なエコツーリズムについて”
※本フォーラムは、観光庁「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成に向けた実証調査」事業の一環として実施されました。
※本フォーラムは配信から1週間で428回のご視聴をいただくことができました(2月26日時点)。
発表資料(複写禁止)
2021.2.5~6
スモール瀬戸内海・八木灘の“離島”を中心にしたエコツーリズムによる地域活性化プラン
「スモール瀬戸内海・八木灘の“離島”を中心にしたエコツアー」
※このツアーは観光庁「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成に向けた実証調査」事業の一環です
2021年2月5日から6日にかけて瀬戸内海になる八木灘をメインとしたエコツアーを実施しました。
今回のツアー・コンセプトは、地域の既存の自然・文化・産業・歴史・地産といった観光資源をエコツーリズムの視点から掘り起こし、漁業・農業の活性化を推進する「八木灘海域でしか体験することのできないエコツアー」を旅行客・来訪者に提供することです。
参加者のみなさまには多数のアクティビティを体験して頂きました。
今回の事業は、広大な瀬戸内海のスモールスケール版として”八木灘”と呼ばれる海域、そして、“離島”である大崎上島をモデルフィールドとしています。四季折々多くのコンテンツを有する八木灘海域を周遊しながら、かつて栄華を誇った歴史や文化を学びつつ、離島の課題などの認識を新たにして頂きました。
八木灘海域を囲む大崎上島町・竹原市・東広島市(安芸津町)・呉市(安浦町)など近隣在住の12名の方々にモデルツアーにご参加頂き、地元に住みながらも知らなかった新たな魅力に気づいて頂けるような体験を行って頂きました。当日は、天候にも恵まれ、海側の海面と同じ視点から見た沿岸域や島々の風光を提供することができました。
ツアーの始まりはJR呉線 広駅。
そこから丸谷港までバスで移動しました。丸谷港よりチャーターした旅客船へ乗り換え。
●グリーンピアせとうちにて牡蠣打ち体験、昼食
貝柱を取る作業は意外と難しかったです。
実際に水揚げを見せて頂きましたが、ダイナミック!!!!! 昼食は牡蠣づくし。牡蠣の釜めし、牡蠣の土鍋、牡蠣フライ。
●チャーター船にて津”と“浦”巡り
貴重な地層をみることが出来ました。島々も美しく、船で下から見る橋もダイナミックでした。
●安芸津歴史民俗資料館で“港”の歴史探訪
塩づくりについて説明を受けました。
●赤土物語(赤崎じゃがいも畑と入浜塩田)
鉄によって赤くなった土。とてもきれいでした。
重たくどっしりとした土のため、しっとり味の濃いじゃがいもができるそうです。
入浜塩田の丸桶。こんなにしっかり残っているのは珍しく、文化財級。
●竹原町並み保存地区で街並み散策
タイムスリップしたようでした。技術の詰まった瓦屋根、格子の細工もきれいでした。
●藤井酒造での酒蔵巡り
コロナ禍で試飲はできませんでしたが、藤井酒造さんの酒造りに対する熱い思いを知ることが出来ました。
また来たい場所の一つです。
●きのえ温泉ホテル清風館
こだわりの鯛、甘くておいしかったです。部屋、露天風呂からの景色も、瀬戸内海の島々が望め、綺麗でした。
食事の時のソーシャルディスタンスもばっちり。
●秀ちゃん農園でレモン狩り(農業体験)
レモンの葉をちぎるとレモンの香り。レモンの木のとげに気を付けながら収穫体験しました。
丸かじりしてもおいしいレモンでした。レモンの出荷の事、病気のことも教えて頂きました。
●大西港での刺網体験、水中ドローン撮影
鯛、めばる、カサゴ、ウマズラハギなどたくさんのおさかながかかっていました。網から外すのはかなり難しかったです。
水中ドローンは、大崎上島での新たな漁港漁場再生事業の一部、誘導礁や魚介類の生息空間である人工礁をみて頂きました。
●中村さんちのまかない料理
手作りのお弁当。鯛めし、鯛のフライ、アカモクの卵焼き、茎わかめの酢の物、ひじきの煮物。
どれも愛情たっぷり!とてもおいしかったです!!
●生野島ウォーキング(旧部落跡)
無人島化の悲壮感を感じながらのトレッキング。島に住むおばあちゃんからも、お話を聞くことが出来ました。
●スナメリウォッチング
スナメリ3頭をみることが出来、大興奮。天気も良く、気持ちが良かったです。
●大長“みかん御殿”
大きな建物も多く、立派な瓦ばかり。みかんで財を成したことがよくわかりました。
昔は栄えていたが、今は、荒れたみかん畑が少し寂しかったです。
今回は、モデルツアーと言うことで、多くのアクティビティを体験して頂いたため、少しハードなスケジュールとなってしまいました。本来であれば、ゆったりした行程の中で、参加者がそれぞれの個性・指向に合わせた自由な時間を織り込むことがエコツアーの楽しみ方の一つだと思っています。また、今回は厳しい冬のエコツアーでしたが、天候に恵まれ、参加者の方に満足いただけて良かったと思います。それぞれの地域が抱える共通の課題を“八木灘海域”というキーワードで広域的に連携を図ることが地域の活性化や“島の無人島化”を防ぎ、自然を守ることができる一つの方法として、今後も四季折々のストーリー性を持ったエコツアーを開催し、発信していきたいと考えています。
(富田 智)
本事業は観光庁「あたらしいツーリズム」の一環で実施しています。
■「あたらしいツーリズム」とは
新型コロナウイルス感染症の影響により、従来の生活様式からの変化が急速に進んでいます。
これからは、国内外の観光客が安心して観光を楽しむことができるよう、新たな安全・安心な旅のスタイルを普及・定着させることが重要です。
観光庁では、地方公共団体や観光地域づくり法人(DMO)など地域の関係者が一丸となって、自然、歴史・文化、食などの観光資源を、感染拡大予防ガイドラインの遵守や新しい生活様式の実践を徹底しながら、より安心で、誘客力の高いものに磨き上げる取組に対して、支援を実施しています。
これらの支援を通じて、「旅行需要の回復」や「地域経済の活性化」などを進めて参ります。
公式HP:https://newnormaltourism.jp/
「あたらしいツーリズム」瀬戸エコ協のページ:https://newnormaltourism.jp/1ei3vs1x/
SETOUCHI Finder に記事掲載していただきました!
広島で町旅・船旅!“サステナブル”を学ぶ八木灘エコツアー/瀬戸内海エコツーリズム協議会
[あたらしいツーリズム広報事務局]発表の記事が以下のネットニュース等に掲載されています。
八木灘の自然と歴史を体感する『スモール瀬戸内海・八木灘の”離島”を中心としたエコツアー(冬)』(時事通信社)
2021.2.10
2月18日 オンラインフォーラム「“八木灘”の自然と歴史を知るフォーラム 」を開催します!
観光庁の「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成に向けた実証調査」に採択された事業の一環として、2月18日(木)にオンラインフォーラムを開催します。是非、アクセスしてください!You Tube Liveですので、どなたでも視聴していただけます。
スモール瀬戸内海・八木灘の“離島”を中心としたエコツーリズムによる地域活性化プラン
“八木灘”の自然と歴史を知るフォーラム
2021年2月18日(木)13:00-15:00
以下のリンクまたは右のQRコードからアクセスしていただけます。
YouTube Live https://youtu.be/7MfG3mawC44
主催 (一社)瀬戸内海エコツーリズム協議会
協催 大崎上島町観光協会/ (一社)竹原市観光協会/ 安芸津町観光協会/(一社)呉観光協会/安浦町観光協会
協力 大崎上島町/ 竹原市/東広島市/呉市
【趣旨】
当協議会は、2010年の創立以来10年間にわたり「瀬戸内海の生態系景観を見つめ 自然と文化を探り 多様な自然を守る」ことを理念としたエコツーリズムを推進し、自然環境の保全、地域コミュニティの振興、新たな観光ビジネスの振興を目的として活動を続けて参りました。
豊かな漁場環境を有する瀬戸内海では、自然景観や文化歴史が育まれてきました。しかし、高度成長期以降 現在に至るまで、漁業や農業の衰退は顕著であり、とりわけ”離島”では人口減少・高齢化・過疎化が進んでいます。更に、withコロナ期においては、都市部からの旅行者も激減し、経済活動にも支障をきたし始めています。
そこで、今回のフォーラムでは、広大な瀬戸内海のスモールスケール版として”八木灘”と呼ばれる海域(呉市のとびしま海道及び“離島”の大崎上島、本土側の川尻町~安浦町~東広島市安芸津町~竹原市の海岸線に囲まれた瀬戸内海西部の海域)に着目しました。八木灘の自然・文化・産業・歴史といった潜在的な魅力をエコツーリズムの視点から掘り起こし、八木灘沿岸域全体を“離島”というコンセプトで繋ぐことで、多様で持続可能な観光資源の認知度を全国的に向上させるための情報発信を行います。
【プログラム】
■ はじめに(総合司会):フリーアナウンサー 中井 佳絵
■ 挨拶(10’) 土井 誠氏:観光庁 誘客多角化等実証調査事務局 中国支部コーチ
観光庁「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成」事業について
■ 報告(35’) 上嶋 英機:(一社)瀬戸内海エコツーリズム協議会 理事長
“スモール瀬戸内海・八木灘の”離島“を中心としたエコツーリズムによる地域活性化プラン”
■ 講演(35’) 加藤 久美:和歌山大学観光学部観光学科 教授
“サステナブルな地域づくりの観光“
■ 紹介(各5’計20’) 大崎上島町・竹原市・安芸津町・呉市 各観光協会
“地域の観光資源の紹介とこれからのつながり“
■ セッション(20’) 上嶋代表理事・加藤教授・各観光協会
“八木灘地域における持続可能なエコツーリズムについて”
※このフォーラムは、観光庁「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成に向けた実証調査」事業の一環として実施されます。
お問合せ先:田中/富田/中谷(TEL 082-259-3371)